気づくと歯を噛みしめている、朝起きると顎がだるい・痛い、こめかみや頬が張る——こうした「食いしばり」「顎の疲れ」の悩みを抱える30代女性は少なくありません。デスクワークやスマホ、ストレスの多い毎日の中で、無意識に歯を噛みしめてしまっている人は多いものです。
食いしばりや歯ぎしりは、自分では気づきにくく、つい放置されがちです。しかし、続くと顎や歯に負担がかかり、肩こり・首こりや顎の痛みにつながることもあります。本記事では、食いしばり・歯ぎしりで考えられる原因、今日からできるセルフケア、そして歯科を受診すべき目安を解説します。
※この記事は一般的な健康情報の提供を目的としたもので、診断や治療に代わるものではありません。顎の痛みや口の開けにくさなどが続く・強い場合は、自己判断せず歯科・口腔外科を受診してください。
食いしばりと歯ぎしり|違いと、体への影響
「歯ぎしり」は上下の歯を強くこすり合わせる行為で、主に睡眠中に無意識に行われます。一方「食いしばり」は、上下の歯を強く噛みしめる行為で、日中でも起こります。特にストレスを感じている状況や、何かに集中しているときに、無意識に行われることが多いのが特徴です。
歯を強く噛みしめると、顎関節や噛むための筋肉に大きな負荷がかかります。これが続くと、肩こりや首こりの原因になったり、顎関節への負担や歯の損傷につながったりすることがあります。「朝起きたときに首の後ろや顎がこっている」「マッサージに行っても翌日には元のつらい状態に戻る」という方は、食いしばりや歯ぎしりが関わっている可能性も考えてみるとよいでしょう。
食いしばり・歯ぎしりで考えられる主な原因
1. ストレス・緊張
最も多い要因のひとつがストレスです。ストレスを感じると交感神経が活発になり、顎の筋肉が過度に緊張して、無意識に歯を強く噛みしめやすくなると考えられています。ストレスによって睡眠の質が下がることも、夜間の歯ぎしりが起こりやすくなる一因とされます。
2. 日中の集中・作業中のクセ
パソコン作業や家事、スマホなどに集中しているとき、気づかないうちに歯を噛みしめていることがあります。本来、上下の歯は安静時には少し離れているのが自然ですが、集中すると噛みしめるクセがついている方も少なくありません。
3. かみ合わせ・歯並び
歯並びやかみ合わせのズレ、詰め物・被せ物の高さが合っていないことなどが、食いしばりや歯ぎしりに関わることがあります。気になる場合は歯科で相談するとよいでしょう。
4. 枕の高さ・寝る姿勢
高すぎる枕や合わない枕を使っていると、寝ている間に顎を引いた姿勢になり、歯ぎしりが起こりやすくなることがあるといわれます。
こんなときは受診を|食いしばりは何科か・目安
食いしばりや歯ぎしりは、ある程度は誰にでも起こるものですが、強く続くと歯や顎に影響が出ることがあります。次のような場合は、自己判断で様子を見ず、歯科・口腔外科を受診してください。
- 朝起きたときに顎や歯に痛みがある
- 口を開けたときにカクッ・コクッと音が鳴る、口が十分に開けられない(顎関節症の可能性)
- 歯にひびが入った・欠けたことがある、歯がすり減っている
- 家族やパートナーから歯ぎしりを指摘された
- 顎の痛みや肩こり・首こりが続き、改善しない
食いしばり・歯ぎしりの相談先は、まず歯科です。顎の痛みや口の開けにくさ、開けたときの音などがある場合は、顎関節症の可能性もあるため、歯科・口腔外科で相談してください。歯科医院では、口腔内の状態や歯の摩耗、顎の筋肉の状態、問診などを通じて状態を確認してもらえます。とくに歯のひび・摩耗が進んでいる場合は、早めに相談することで歯を守ることにつながります。
今日からできる食いしばり・顎のセルフケア
セルフケアは、症状が軽いうちの予防や、歯科での治療と並行して行う工夫として役立つことがあります。無理なく続けられるものから取り入れてみてください。
ケア1:日中、歯が当たっていないか意識する
上下の歯は、安静時には少し離れているのが自然な状態です。日中に「気づいたら噛みしめていないか」を意識し、噛みしめていたら、ふっと力を抜いて上下の歯を離す習慣をつけてみましょう。パソコンや見える場所に「歯を離す」とメモを貼っておくのも一つの方法です。
ケア2:頬・こめかみの筋肉をやさしくほぐす
噛むときに使う筋肉(頬のあたりの咬筋、こめかみ付近の側頭筋)が張っていると感じたら、指の腹でやさしく円を描くようにマッサージすると、こわばりがやわらぐことがあります。強く押しすぎず、心地よい範囲で行いましょう。
ケア3:ストレスをためこまない工夫
食いしばりの大きな要因はストレスです。完全になくすことは難しくても、運動やストレッチ、自分なりのリラックス方法でストレスをコントロールすることが、症状の軽減に役立つことがあります。
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体を動かしてストレスをやわらげることは、日々のセルフケアのひとつです。自宅でできるオンラインのヨガ・フィットネスという選択肢もあります。顎や歯の痛みが続く場合は、無理をせず歯科にご相談ください。
ケア4:枕・寝る姿勢を見直す
高すぎる枕は、寝ている間に顎を引いた姿勢になりやすく、歯ぎしりにつながることがあるといわれます。首や肩がラクに感じる高さの枕を選ぶと、寝ているときの顎の負担が軽くなることがあります。
歯科で行われる対処について
セルフケアで改善しない場合や、歯の摩耗・顎の痛みがある場合は、歯科での対処が検討されます。代表的なものに、就寝時に装着して歯や顎への負担をやわらげるマウスピース(ナイトガード)があります。マウスピースは、必ず歯科医院で口腔内を確認してもらい、自分に合ったものを作製してもらうことが大切です。市販品で自己流に対処するのではなく、まずは歯科で相談しましょう。どのような対処が向いているかは、症状や口の状態によって異なります。
食事・栄養について
体調を整える基本は、特定の食品やサプリに頼りすぎず、バランスのよい食事を心がけることです。サプリメントは日々の栄養を補う目的の食品であり、食いしばりや歯ぎしりを治療・改善する効果が確認されているものではありません。顎や歯の不調については、上記のセルフケアや、必要に応じた歯科の受診を基本に考えてください。持病のある方や薬を服用中の方は、サプリの利用前に医師・薬剤師に相談してください。
よくある質問(FAQ)
Q. 食いしばりは何科を受診すればいいですか?
まず歯科が相談先です。顎の痛みや口の開けにくさ、開けたときにカクッと音が鳴るなどがある場合は、顎関節症の可能性もあるため、歯科・口腔外科で相談してください。歯のひびや摩耗が気になる場合も、早めの受診がすすめられます。
Q. 食いしばりと歯ぎしりはどう違いますか?
歯ぎしりは上下の歯を強くこすり合わせる行為で主に睡眠中に起こり、食いしばりは歯を強く噛みしめる行為で日中にも起こります。どちらも無意識に行われ、顎の筋肉や歯に負担をかける点は共通しています。
Q. 食いしばりが肩こりや首こりの原因になりますか?
歯を強く噛みしめると顎や噛む筋肉に負荷がかかり、肩こりや首こりにつながることがあるといわれます。マッサージをしても肩こりがすぐ元に戻る、朝に顎や首がこっている、という場合は、食いしばりが関わっている可能性も考えてみるとよいでしょう。
Q. マウスピースは市販のものを使ってもいいですか?
マウスピース(ナイトガード)は、歯科医院で口腔内を確認してもらい、自分に合わせて作製したものを使うことが大切です。合わないものを自己判断で使うと、かえって負担になることもあります。まずは歯科で相談してください。
Q. 自分で食いしばりを治せますか?
日中に歯を噛みしめていないか意識する、頬やこめかみの筋肉をほぐす、ストレスをコントロールするといったセルフケアは、予防や軽減に役立つことがあります。ただし、夜間の歯ぎしりは無意識のため自分の意識だけでは止めにくく、歯の摩耗や顎の痛みがある場合は歯科での対処が必要です。症状が続く場合は自己判断せず受診してください。
まとめ|食いしばりは「気づく・ゆるめる・抱え込まない」
食いしばりや歯ぎしりは、ストレスや日中のクセ、かみ合わせなどが関わって起こり、続くと顎や歯、肩・首に負担をかけることがあります。今日からできることとして、次を意識してみてください。
- 日中、歯を噛みしめていないか意識し、力を抜いて上下の歯を離す
- 頬・こめかみの筋肉をやさしくほぐし、ストレスをためこまない
- 枕や寝る姿勢を見直す
朝の顎の痛み、口を開けたときの音や開けにくさ、歯のひび・摩耗、続く肩こり・首こりなど、前述の受診の目安にあてはまる場合は、我慢せず歯科・口腔外科に相談してください。無意識のクセだからこそ、早めに気づいて対処していきましょう。
この記事について
この記事は、整体・ボディケア分野の知見をもとにBody Reset Lab編集部が作成しています。一般的な健康情報の提供を目的としており、診断・治療に代わるものではありません。症状が続く場合や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。


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