「夕方になると頭が重い」「頭全体が締め付けられるように痛む」「肩や首のこりと一緒に頭痛が起こる」——デスクワークやスマホの時間が長い30〜40代の女性に、こうした頭痛の悩みは少なくありません。その多くは、緊張型頭痛と呼ばれるタイプです。
この記事では、緊張型頭痛とはどんな頭痛か、片頭痛との違い、生活面でできる工夫、そして「これは危険」という見逃せないサインを、専門的な情報をもとにわかりやすく整理しました。
※この記事は一般的な健康情報の提供を目的としたもので、診断や治療に代わるものではありません。頭痛が続く・くり返す、いつもと違う頭痛がある場合は、自己判断せず脳神経内科・脳神経外科などの医療機関を受診してください。
⚠ まず確認|すぐ受診が必要な「危険な頭痛」
頭痛の多くは命に関わらないものですが、ごく一部に、脳の病気による緊急性の高い頭痛(二次性頭痛)があります。次のような場合は、セルフケアや市販薬で様子を見ず、ただちに救急要請(119番)・救急受診をしてください。
- 今までに経験したことのない、突然の激しい頭痛(バットで殴られたような、痛みが出てすぐピークに達する)
- 意識がもうろうとする、呼びかけへの反応がおかしい
- ろれつが回らない、手足が動かしにくい、しゃべりづらい・歩きづらい
- 激しい嘔吐を伴う
- 高熱や首の硬さ(うなじが曲げにくい)を伴う
- 頭痛がだんだん悪化している、頻度が増えている
こうした症状は、くも膜下出血や脳出血など、一刻を争う病気のサインのことがあります。「いつもの頭痛」と思い込まず、いつもと違う頭痛は危険と考えて、迷わず受診してください。以下は、これらの危険なサインがない場合の、一般的な緊張型頭痛についての解説です。
緊張型頭痛とは
緊張型頭痛は、日常で感じる頭痛のなかで最も多いタイプで、頭痛全体のおよそ6割を占めるとされています。頭の周りや首・肩の筋肉が緊張することで起こると考えられ、男性より女性に多い傾向があります。
痛み方には特徴があります。「頭を締め付けられるような」「帽子をきつくかぶせられたような」「頭が重い」という、圧迫感・重苦しさを伴う痛みで、後頭部から首筋にかけて両側に起こることが多いです。痛みの強さは軽度から中等度で、ズキンズキンと脈打つような激しい痛みではなく、体を動かしても通常は悪化しません。我慢できる程度のことが多いものの、長く続いたりくり返したりして、生活の質を下げてしまうことがあります。
片頭痛との違い
頭痛のタイプによって対処法が変わるため、見分けが大切です。一般的な傾向は次のとおりです。
- 緊張型頭痛:締め付けられる・重い/両側・後頭部/吐き気は伴わないことが多い/体を動かす・温めると楽になりやすい
- 片頭痛:ズキズキ脈打つ/片側のことが多い/吐き気や、光・音がつらいのを伴いやすい/動くと悪化しやすい
大切な違いとして、温めたり運動したりすると、緊張型頭痛は楽になりやすい一方、片頭痛は悪化することがあります。両方を併せ持つ方もいるため、自己判断が難しいときや頭痛がつらいときは、医療機関で相談してください。
緊張型頭痛の主な原因
はっきりした仕組みはわかっていない部分もありますが、次のような要因が関わると考えられています。
姿勢・デスクワーク・スマホ
長時間の前かがみ姿勢や、うつむいてスマホを見る姿勢(スマホ首)は、頭・首・肩の筋肉を緊張させ、頭痛につながりやすくなります。
ストレス・自律神経
精神的なストレスや緊張も、緊張型頭痛の大きな要因とされています。心身の緊張が続くと、筋肉のこわばりや痛みの感じやすさにつながります。
睡眠不足・眼精疲労・冷え
睡眠不足や目の疲れ、体の冷えなども、筋肉の緊張や血行不良を通じて頭痛を起こしやすくします。
今日からできるセルフケア
危険なサインがなく、緊張型頭痛とつき合っていく場合に、生活面でできる工夫があります。ただし、これらは医療機関での診断・治療に代わるものではありません。痛みが強い・続く、いつもと違う頭痛があるときは、まず受診してください。
1. 首・肩・頭まわりをほぐす
固まりやすい首・肩・後頭部を、痛気持ちいい範囲でゆっくりストレッチしたり、軽くマッサージしたりすると、筋肉の緊張がやわらぐことがあります。緊張型頭痛は、体を動かして筋肉をほぐすと楽になりやすいのが特徴です。
2. 体を温めて血行を促す
入浴で首・肩を温める、蒸しタオルを当てるなど、温めるケアは血行を促し、こわばりの軽減に役立つことがあります。(※ただしズキズキする片頭痛タイプには温めが逆効果のことがあるため、自分の頭痛のタイプに注意してください。)
3. 姿勢とデスク環境を見直す
30分〜1時間に一度は立ち上がって体を動かす、モニターやスマホの位置を見直して前かがみを防ぐ、といった工夫が、頭・首・肩への負担を減らします。
4. リラックスの時間と十分な睡眠
ゆったりした呼吸や軽い運動でリラックスする時間をつくること、睡眠を十分にとることは、心身の緊張をやわらげ、頭痛の予防につながりやすい習慣です。
なお、市販の鎮痛薬は急なつらい痛みに使われることがありますが、飲みすぎると「薬物乱用頭痛」を招くことがあるため、頻繁に必要な場合は自己判断で続けず、医療機関に相談してください。
こんなときは受診を(緊張型頭痛の場合)
冒頭の「危険な頭痛」にあてはまらなくても、次のような場合は脳神経内科・脳神経外科などで相談してください。
- 頭痛が頻繁に起こる、慢性化している
- 市販薬を使う回数が増えている、薬が効きにくくなってきた
- セルフケアを続けても改善しない
- 頭痛のタイプが自分でわからず、対処に迷う
頭痛は、適切な診断と対処で生活が楽になることが多い症状です。我慢せず相談してください。
よくある質問(FAQ)
Q. 緊張型頭痛は何科を受診すればいいですか?
頭痛を専門的に診るのは脳神経内科・脳神経外科です。頭痛外来がある医療機関も相談先になります。突然の激しい頭痛や、意識・言葉・手足の異常を伴う場合は、迷わず救急受診してください。
Q. 緊張型頭痛と片頭痛はどう見分けますか?
締め付けられる・両側・吐き気を伴わない・温めると楽になりやすいのが緊張型頭痛、ズキズキ脈打つ・片側・吐き気や光音過敏を伴う・動くと悪化しやすいのが片頭痛の傾向です。ただし両方を併せ持つ方もいるため、自己判断が難しいときは受診してください。
Q. 頭痛のとき、温めるのと冷やすのはどちらがいいですか?
筋肉の緊張による緊張型頭痛では、温めて血行を促すと楽になりやすいとされます。一方、ズキズキする片頭痛では温めると悪化することがあり、冷やす方が合う場合があります。自分の頭痛のタイプに合わせ、つらい場合は医療機関に相談しましょう。
Q. 市販の頭痛薬を飲み続けても大丈夫ですか?
急なつらい痛みに使われることはありますが、頻繁に飲みすぎると「薬物乱用頭痛」といって、かえって頭痛が起こりやすくなることがあります。月に何度も必要な場合は、自己判断で続けず医療機関に相談してください。
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まとめ|「いつもと違う頭痛」は迷わず受診を
緊張型頭痛は、頭・首・肩の筋肉の緊張やストレスが関わる、最も多いタイプの頭痛です。首・肩をほぐす、体を温める、姿勢を見直す、リラックスと十分な睡眠をとる、といった生活の工夫が助けになることがあります。
一方で、突然の激しい頭痛、意識や言葉・手足の異常、激しい嘔吐を伴う頭痛は、命に関わる病気のサインのことがあります。「いつもと違う頭痛」は迷わず受診を心がけ、頭痛が頻繁・慢性化している場合も、我慢せず脳神経内科・脳神経外科などに相談してください。
この記事について
この記事は、整体・ボディケア分野の知見をもとにBody Reset Lab編集部が作成しています。一般的な健康情報の提供を目的としており、診断・治療に代わるものではありません。頭痛が続く場合や、いつもと違う頭痛・気になる症状があるときは、医療機関にご相談ください。


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