「寝つきは悪くないのに、夜中に何度も目が覚めてしまう」「予定より何時間も早く目が覚めて、その後眠れない」——こうした”途中で目が覚める”タイプの睡眠の悩みを抱える30代女性は少なくありません。
厚生労働省の「e-ヘルスネット」では、不眠症は入眠障害(寝つきが悪い)・中途覚醒(眠りが浅く途中で何度も目が覚める)・早朝覚醒(早朝に目覚めて二度寝ができない)などのタイプに分けられ、こうした状態が続いて日中の不調を伴う場合をいうと説明されています(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「不眠症」)。本記事ではこのうち、中途覚醒と早朝覚醒を取り上げます。
同じ「眠れない」でも、寝つけないのか、途中で目が覚めるのか、早く目覚めてしまうのかによって、考えられる背景や対処のヒントは変わってきます。本記事では、夜中に目が覚める「中途覚醒」と、早朝に目覚めてしまう「早朝覚醒」に焦点を当てて、タイプ別の原因とセルフケア、何科を受診すればよいのかを含む受診の目安を解説します。
※この記事は一般的な健康情報の提供を目的としたもので、診断や治療に代わるものではありません。つらい状態が続く場合は医療機関(内科・心療内科・睡眠外来など)を受診してください。
「途中で目が覚める」2つのタイプ
睡眠の悩みは大きくいくつかのタイプに分けられます。この記事で扱うのは次の2つです。
- 中途覚醒:寝ついた後、夜中に何度も目が覚めてしまう。再び眠れることもあれば、しばらく眠れないことも。
- 早朝覚醒:起きたい時間より2時間以上早く目が覚め、その後眠れない。
どちらも、寝つき自体は悪くないのに「睡眠が途切れる・短くなる」点が特徴です。寝つけないタイプ(入眠困難)とは背景が異なることがあります。
夜中に目が覚める(中途覚醒)で考えられる原因
1. アルコール
寝酒は寝つきを助けるように感じても、アルコールが分解される過程で眠りが浅くなり、夜間に目が覚めやすくなります。中途覚醒に心当たりがあり、飲酒の習慣がある場合は、まず見直したいポイントです。
2. トイレで目が覚める(夜間頻尿)
就寝前の水分やカフェイン・アルコールのとりすぎで、夜中にトイレで目が覚めることがあります。一方、頻尿が続く場合は別の原因が隠れていることもあるため、気になるときは受診を検討してください。
3. 寝室環境(音・光・温度)
室温が暑すぎる・寒すぎる、物音や明かりが気になるといった環境要因も、眠りを浅くして中途覚醒につながります。
4. 女性ホルモンの変化・体調
ホルモンの変動による寝汗や体の不快感で、夜中に目が覚めることがあります。
5. いびき・睡眠時無呼吸
大きないびきや、睡眠中に呼吸が止まることがあると、本人が気づかないうちに何度も目が覚めていることがあります。家族に指摘されたことがある場合は、後述のとおり受診をおすすめします。
早朝に目覚める(早朝覚醒)で考えられること
早朝覚醒は、加齢に伴う体内時計の変化でも起こりますが、30代で強く現れる場合は注意が必要なことがあります。特に、早朝に目が覚めてしまい、気分の落ち込みや興味の喪失を伴う場合は、こころの不調(うつなど)のサインとして知られています。早朝覚醒が続き、気分の面でもつらさがあるときは、早めに医療機関に相談してください。

こんなときは受診を|中途覚醒は何科か・目安
次のような状態が週に数回・数週間以上続く場合は、医療機関への相談をおすすめします。受診先に迷う場合、睡眠の悩みはまず内科や睡眠外来・心療内科が相談先の目安になります。気分の落ち込みを伴う場合は心療内科・精神科、大きないびきや無呼吸の指摘がある場合は睡眠外来・呼吸器内科が考えられます。
- 夜中の目覚めや早朝覚醒で、日中の強い眠気・倦怠感があり、生活に支障が出ている
- 大きないびき、睡眠中に呼吸が止まると指摘された(睡眠時無呼吸の可能性)
- 早朝に目が覚め、気分の落ち込みや不安が続く(こころの不調の可能性)
- 頻尿が続く、動悸など体の症状を伴う
- 市販の睡眠改善薬や寝酒に頼らないと眠れない状態が続いている
中途覚醒や早朝覚醒は、背景に治療できる原因が隠れていることがあります。我慢して睡眠不足を重ねるより、一度相談するほうが結果的に楽になることが多くあります。
厚生労働省の「e-ヘルスネット」でも、不眠の原因はストレスやこころ・からだの病気、薬の副作用などさまざまで、家庭での対処で効果が出ないときは専門医に相談するようすすめられています(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「不眠症」)。セルフケアを試しても続く場合は、自己判断で抱え込まず、医療機関に相談してください。
途中で目が覚めにくくするセルフケア
睡眠を途切れにくくするための、生活面の工夫です。無理なく続けられるものから取り入れてみてください。
1. 寝酒をやめ、夕方以降のカフェインを控える
アルコールは中途覚醒の大きな要因です。寝つきのための飲酒は避け、午後の遅い時間以降のカフェインも控えめにしましょう。
2. 就寝前の水分のとりすぎに注意
夜中のトイレで目が覚めやすい場合は、就寝直前の大量の水分を控えめにします(ただし、極端な水分制限は避け、日中はこまめに補給してください)。
3. 寝室環境を整える
室温・湿度を快適に保ち、光や音を抑えると、眠りが途切れにくくなります。遮光カーテンや耳栓なども役立ちます。
4. 起床時間を一定にし、朝に光を浴びる
休日も含めて起きる時間をそろえ、朝に光を浴びると体内時計が整い、夜間の睡眠が安定しやすくなります。日中に適度に体を動かすことも、深い睡眠の助けになります。
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日中に体を動かす習慣をつけることは、生活リズムを整えるうえでのセルフケアのひとつです。外に出る時間がとりにくい方には、自宅でできるオンラインのヨガ・フィットネスという選択肢もあります。睡眠の悩みが続く場合は無理をせず、医療機関にご相談ください。
5. 目が覚めても時計を見ない
夜中に目が覚めたとき、時計を見て「あと何時間」と計算すると焦りが強まり、再び眠りにくくなります。時間を確認せず、ゆっくり呼吸して体の力を抜くほうが、再入眠しやすくなります。
食事・栄養について
睡眠を整えるうえでも、バランスのよい食事は基本になります。マグネシウムなどのミネラルは体に必要な栄養素で、ほうれん草・アーモンド・豆類などの食品からとることができます。夜遅い時間の重い食事は睡眠を妨げることがあるため、夕食は就寝の数時間前までにすませると安心です。
マグネシウムなどのサプリメントは、あくまで日々の栄養を補う目的の食品であり、中途覚醒や睡眠の質を改善する効果が確認されているものではありません。睡眠については上記のセルフケアや、必要に応じた受診を基本に考えてください。持病のある方や薬を服用中の方は、サプリの利用前に医師・薬剤師に相談し、表示された目安量を守りましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 夜中に目が覚めるのは何科を受診すればいいですか?
睡眠の悩みは、まず内科や睡眠外来・心療内科が相談先の目安になります。気分の落ち込みを伴う場合は心療内科・精神科、大きないびきや睡眠中に呼吸が止まる指摘がある場合は睡眠外来・呼吸器内科が考えられます。迷うときはかかりつけの内科に相談するとよいでしょう。
Q. 中途覚醒と早朝覚醒はどう違いますか?
中途覚醒は寝ついた後に夜中に何度も目が覚めるタイプ、早朝覚醒は起きたい時間より2時間以上早く目が覚めその後眠れないタイプです。どちらも寝つき自体は悪くないのに睡眠が途切れる・短くなる点が特徴で、寝つけない入眠困難とは背景が異なることがあります。
Q. 寝酒は中途覚醒の原因になりますか?
寝酒は寝つきを助けるように感じても、アルコールが分解される過程で眠りが浅くなり、夜中に目が覚めやすくなることが知られています。中途覚醒に心当たりがあり飲酒の習慣がある場合は、まず見直したいポイントです。眠れない状態が続く場合は寝酒に頼らず医療機関に相談してください。
Q. 早朝に目が覚めるのはうつのサインですか?
早朝覚醒は加齢による体内時計の変化でも起こりますが、気分の落ち込みや興味の喪失を伴う場合は、こころの不調(うつなど)のサインとして知られています。早朝覚醒が続き気分の面でもつらさがある場合は、早めに心療内科・精神科などの医療機関に相談してください。
Q. サプリやマグネシウムで中途覚醒は改善しますか?
マグネシウムなどのサプリメントは日々の栄養を補う食品であり、中途覚醒や睡眠の質を改善する効果が確認されているものではありません。寝酒やカフェインの見直し、寝室環境の調整といったセルフケアを基本にし、続く場合は医療機関に相談してください。持病のある方や薬を服用中の方は利用前に医師・薬剤師に相談してください。
Q. 夜中に目が覚めたとき、どう過ごせばいいですか?
時計を見て「あと何時間」と計算すると焦りが強まり、かえって眠りにくくなります。時間は確認せず、ゆっくりした呼吸に意識を向けて体の力を抜くほうが再入眠しやすくなります。それでも眠れないときは一度布団を出て薄暗い場所で静かに過ごし、眠気を感じてから戻る方法もあります。
まとめ|「途中で目が覚める」はタイプを見極めて
夜中に目が覚める中途覚醒、早朝に目覚める早朝覚醒は、寝つけないタイプとは背景が異なることがあります。今日からできることとして、次を意識してみてください。
- 寝酒をやめ、夕方以降のカフェインと就寝前の水分を見直す
- 寝室環境を整え、起床時間を一定にして朝に光を浴びる
- 夜中に目が覚めても時計を見ず、ゆっくり呼吸して体をゆるめる
セルフケアを続けても改善しない、いびきの指摘がある、早朝覚醒に気分の落ち込みを伴うなどの場合は、我慢せず医療機関に相談してください。気分の落ち込みや強い不安が続く場合は、早めに相談窓口や医療機関を頼ることをおすすめします。
この記事について
この記事は、整体・ボディケア分野の知見をもとにBody Reset Lab編集部が作成しています。一般的な健康情報の提供を目的としており、診断・治療に代わるものではありません。症状が続く場合や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。


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